書にしか見えませんが、これは版画です
先日、以前通わせていただいていた伝統工芸士の浮世絵彫師の朝香先生の工房にお伺いしたとき、
書をやっているからということで書の版画作品を見せていただきました^^
髪の毛一本まで表現できる超絶技巧の一端がこういった作品でも体感できます
墨一色に見えるものも軟飯も重ねて微妙な毛筆の表情を浮かび上がらせまています
竹久夢二のこちらの作品も、毛筆の勢いがダイレクトに感じるだけに版画とは思えず……
こちらの何気ない墨絵も版画なのです
長年の鍛錬の積み重ねで常人には届かない正真正銘の匠の技は本当に感動します
便利なものが増え、長年の修行などしなくても便利な機器をうまく活用してそれなりのものができてしまう時代に、
本物が残るのは大変なことだろうなと思います
コストパフォーマンスを追求すると安易簡略、
でもそれなりに何となく良ければ満足
今はそんな時代になっている気がします
書の世界も大きな筆でば~っと書けば、ダイナミックにそれなりに見えたり
それはそれで悪いわけではないですが、やはり地道に積み重ねなければ到達しないものを追求することの大切さや、
それを実践する方に対しては常に尊敬を忘れずにいたいと改めて思いました
本物はやはりすごいのです✨